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2019.01.28

TP Interview 006:SecreT ART タルトアーティスト 山崎照氏(前編)

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一歩レールを踏み外せば、今までにない景色が見えてくる。

 

山崎照氏プロフィール

今回インタビューする山崎照氏は、ヴィーガンやグルテンフリーを始めとする体に優しいタルトを価値として提供している。小麦粉・砂糖・バター・卵を使わないといった手法で、これまでケーキを食べられなかった人にまでタルトを届けるタルトアーティストである。
今では海外からも山崎氏の身体に優しいタルトを求め、様々な国から人が足を運ぶ。
数年前まで“ただの山崎照”だった彼が、“タルトアーティストの山崎照”になった経緯や意思決定の軸について迫る。

1.タルトとの出会い

インタビュアー:今のお仕事について教えてください。

山崎氏:
現在、タルトアーティストとして独自のタルトで、タルト教室を開催したり、お店へ卸す等の取り組みをしています。
また、2018年から代々木上原に【SecreT ART】という店舗での販売も始めたところです。
ヴィーガン・グルテンフリーのタルトや、小麦粉・バター・卵を使わない誰でも食べれる『身体に優しい』タルトで、多くの人に何か素敵なものを届けられるよう日々過ごしています。

 

インタビュアー:なぜ、タルトアーティストになろうとしたんですか?

山崎氏:
大学を卒業してから5年間くらい、ずっと自分探しをしていたんです。
前々から、漠然と料理は好きだったりしたんですが、とりわけタルトにこだわりがあったわけでもなく。
でも、趣味の一貫として何か探していたら急に好きになってきてしまって、その後はもうずっとのめり込んでしまいましたね。(笑)

 

インタビュアー:何か自分探しに至るきっかけがあったんですか?

山崎氏:
中学生から大学生の時はちゃんと勉強とか頑張っていたんですよね、レールの上をちゃんと意識して。
そのレールの上で勉強して、ここで努力したらその分だけ将来に幸せがあると思いながら。
でも、結局それは僕にとって我慢でしかなかったんですよね、何回か放り投げた時期もありましたし色んな局面でそれを感じて、遂に大学最後の年で振り切りました。(笑)

 

インタビュアー:何に振り切ったんですか?!

山崎氏:
大学後に就職の選択肢を取らず、自分探しをすることに至りました。

 

インタビュアー:すごい意思決定ですね!その思考に至るきっかけはあったんですか?

山崎氏:
学生の頃に、通学時間が往復で4時間くらいあったので色々な本を読み漁っていて、その中の本の作者がホリエモンとか安藤忠雄(建築家)さんとか、いわゆる少し先が見えている人たちの本だったんです。
それで今の自分を変えたいという葛藤もあったので、彼らのように当時の僕からしたらアウトローに感じたレールを外れる生き方に興味を持ってしまったんです。

あとは、デザインを大学で専攻していた際にクリエイターの方々から影響を受けましたね。
彼らも同じ学生のはずなのに、言われたことだからやらない!とか、勉強なんかしない!とか、ちょっと海外で修行がてら独学してくる!とか当時の僕からしたら、刺激の強い行動をする人が多くいました。

というところから、レールを外れることに興味を持ち始めて、自分の限界もあって振り切ったんだと思います。

2.自分の個性を突き詰めていけた理由

インタビュアー:大学卒業後は就職しないとのことでしたが、実際何をされていたんですか?

山崎氏:
まずは自分探しです。
とはいえ、当時は恐ろしさがありました。
今まで敷かれていたレールが突然無くなって、“ただの山崎照”になったので。

何していたかというと、まずは自分の好きなものを探していたんですよね。自分を体現するためのアイテムが欲しかったんです。今まで読んできた本で『面白いことをしろ』と『名乗ったもん勝ちだ』っていう言葉が印象に残っていたので、”自分は何したらいいんだろう”ということから探しに行きました。
色んな人に合ったり、更に本を読み漁ったり、イベントに行ったりといったところで活発に動いていましたが、当然生きていくうえでお金も必要なので派遣や日雇いなどの仕事で日々を生きていました。

 

インタビュアー:そんな中、何がきっかけで自分のアイテムとしてタルトを選んだんですか?

山崎氏:
実は今一緒に【SecreT ART】を運営している僕のパートナーとの出会いが、タルトと出会ったきっかけでした。
自分探しをして2年ほど過ぎた頃、そのパートナーと出会いをきっかけに、当時何気なく興味のあったタルト作りをやらせてもらったんです。ただ漠然と綺麗だから気になっていた程度でしたが、そのタルト作りがとても楽しかったんです。

 

インタビュアー:なるほど、ちょっとしたきっかけと偶然が重なったんですね。

山崎氏:
はい。それ以降は、一心不乱にタルトを作り続けました。
楽しくて楽しくてというのもあったんですが、自分の中でタルトをひたすら作っている奴って面白いな。と感じたこともありました。
これを自分のアイテムにしようと直感で思ったんです。

 

インタビュアー:もうご自身の中で自分の個性を決めに行ったんですね。

山崎氏:
はい。
そんな中でろくに働きもしないまま、ただただタルトだけを作り続けその日暮らしをしていくんですけど、ある日そのパートナーに表参道にある【ブラウンライス】という店のシェフを紹介してもらいました。そして、ヴィーガンやグルテンフリーで作られた料理を知ったんです。豆腐でできた生クリームを食べた時に衝撃が走りました。
またその時に思ったんですよね、これだって。

それから、僕のタルトのテーマをヴィーガンやグルテンフリーなどの体に優しい要素に寄せていったところ、そこに需要が生まれていったんです。それが今から2年前くらいですね。

3.タルトアーティストとして自分の価値を見つけた

インタビュアー:なるほど。自分探しをして約4年で自分のテーマとその需要に気付いたんですね。最初は自分の取り組みをどうやって知ってもらえたのですか?

山崎氏:
最初はFaceBookで僕の知り合いを中心にタルトを発信していました。
すると、知り合いからの紹介や僕の発信を見た人からタルトの作り方を教えて欲しいという連絡が来たんです。

 

インタビュアー:そこで初めて需要が生まれたんですね。

山崎氏:
そうなんです!
そこで初めて自分でタルト教室を開き、自分の個性をお金にすることができました。当時は3,000円くらいの小さな額でしたが、最高の気分でした。
自分探しをして約5年、タルトを作り続けていた自分に一筋の光が差した瞬間でした。

その後も、その日暮らしみたいな状況はしばらく続いたんですが、以降はワクワク感が全然違いましたね。

インタビュアー:そうですよね!自分探しを思い立ってから約5年もの間ひたすら自分と向き合ってきた結果、それが価値につながった瞬間ですから。
当時を振り返るとどうでしたか?

山崎氏:
今振り返ると、価値が人に認めてもらえるまでの期間に惨めさはありましたが、学生のころレールの上で感じていた窮屈さのほうが苦しかったと思います。
一歩レールを飛び出すと、全然違う世界が実在していましたからね。
確かに、タルトと出会ってそこに自分を注ぎ込むまでは長い時間に感じましたが、いざタルト作りを知ってからは楽しくて楽しくて仕方なかったですね。
自分の価値を見つけた嬉しさと、これを極めていこうという期待で胸がいっぱいでした。

 

人生のレールをはみ出し、自分の好きなことを探す旅を選択した山崎氏。
そうして出会った『タルトアーティスト』という自分の価値を信じて突き進み、現在に至ったきっかけを話してもらった。
後半では、0→1ではなく、1→100へと自分の価値を広げていく現在の取り組みに迫る。

 

<参考リンク>
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姉妹メディア『The SIDELINE』より
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