WHY?からスタートしないと起業は上手くいかない

起業家としてビジネスをスタートさせると、すべての行動は自分次第です。起業を決断したのも自分ですし、モチベーションを保つのも自分の仕事です。そこで大切になってくるのが、「なぜこのビジネスをスタートさせたのか?」というWHY?の部分です。忙しいときや、結果を焦るときにはどうしてもノウハウや作業目標に目が行きがちですが、実はこのWHY?の部分をしっかり持っていないとどんどんビジネスがブレます。そこで今回は、なぜ起業家がWHY?からスタートすべきなのかをご紹介していきます。

 

「WHY?」がモチベーションになる

なぜこのビジネスを起業しようと思ったのか、英語でいう「WHY?」の部分が最終的なモチベーションになります。例えばオウンドメディアを運営してアフィリエイト収入や広告収入を上げるビジネスモデルを起業した場合、起業の理由が「アフィリエイトをしたかったから」という英語でいうところの「What」であると、壁にぶつかったときにモチベーションが低下します。「アフィリエイトがやりたかったけど、上手くいかないや…」といった具合です。起業の理由が「オウンドメディアを通して人々の生活を向上させたい」という理由だと、壁にぶつかったときも他のアイディアが湧くようになります。「どうしたらもっと読者の役に立てるのか」という思考回路になるからです。「不労所得のような収入を得て、自由な生活がしたい」という起業理由だって立派です。これも「WHY?」にあたるので、仮にアフィリエイトが上手くいかなかったとしても、同じように不労所得のような収入を得るための手段を考え始めます。このように、起業した理由が「何をするか」よりも「何でやりたいのか」と意識できていた方がモチベーションも上がりやすいのです。

 

考え方の軸ができる

「WHY?」がしっかりしていると、起業したビジネスをもっと成長させるために何をしたらいいのか、手段に一貫性が保てます。なぜビジネスを開業したのかという原点に立ち返って事業の改善策や成長案を考えられるので、新規開拓だけでなく今いる顧客の満足度をより高めることにも繋げられるのです。「WHY?」がしっかりしていないと、とりあえず良いと思ったものを何でも取り入れる行き当たりばったりの経営になるので、どこかで行き詰ります。仮に上手くいったとしても、なぜ上手くいったのか説明がつかないので再現性がなく、長くは続きません。

 

顧客の心に響きやすい

「WHY?」を考えるときには、顧客の利益になり得ることや誰かの生活を豊かにすること、顧客の共感を得られる理由であった方が良いです。その方が顧客の心に響きやすく、ファンになってくれる可能性が高まります。例えば自分が難病を患った患者だとして、目の前に2人の医者がいます。一人は「自分の家族も同じ病気になってその苦しみがよくわかる。だから一人でも多くの人を救いたいと思って医者になりました。」と言っています。そしてもう一人は「医者は収入が良いので、お金持ちになれると思って医者になりました。」と言っていたとしましょう。どちらの医者に診てもらいたいでしょうか。おそらく多くの方が前者と答えるでしょう。「WHY?」が顧客の心に響くとはこういうことで、どんなビジネスでも同じです。

 

まとめ

「WHY?」の部分が起業家にとって重要であることが少しでも伝わったでしょうか。人はサービスを買っていると思いがちですが、実はその奥にある「WHY?」に共感してサービスを購入しています。自分がどんな思いで起業したのか、それが言霊となって顧客に伝わるので、今一度「なぜ自分がこのビジネスを起業したのか」という部分について考えて明確にしてみてくださいね。

 

<参考リンク>

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TP Interview 004:株式会社i-plug HR&Business Innovation部 矢島慶佑(前編)