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2017.09.30

戦略と戦術を使い分けた、失敗しない事業計画の作り方

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事業を企画・計画する際、どうしても忘れがちなことがあります。

それは「戦略」を曖昧にするあまり、どこかずれてしまう事業計画になってしまったり、上司から何度も修正依頼されてしまう事業計画になるということです。

今回は、事業企画を策定する大前提として「戦略」について改めて整理していこうと思います。

 

「戦略」とは「目的」を達成するための資源配分選択

そもそも戦略とは、具体的に何を意味するのでしょうか。言い回しは様々だと思いますが、今回は事業企画を前提として下記のように定義してみました。

戦略とは目的を達成するために資源配分を選択すること

この場合の目的は、策定する事業についてのものとなり、様々なシチュエーションで変わります。
経営ステージとして、新しい事業が必須であり、加えて事業ドメインが決まっている場合であると、

2つ目の主要事業を●●の事業ドメインで構築し、3年で●●規模に成長させる

といった感じでしょうか。競合優位な軸があればそれを加えても良いかもしれません。
逆になんでも良いから新規事業をと言われるケースもあるかもしれません。
その場合でも、なぜ新規事業が必要なのかを深堀りし、事業の目的を明確にすることで、次に進みやすくなります。

例えば、既存事業とのシナジーが重要なのか、トレンドを踏まえた事業なのか、売上だけを作るための事業なのか。
そして、事業の「目的」が定まって初めて事業の「戦略」を検討することができるのです。

戦略が必要な理由は、達成すべき「目的」があり、常に資源が不足しているから「目的」が見えてくると、戦略として必要な資源配分の選択を考えることになります。
ここでいう資源とは、経営資源とも置き換えられ、具体的には次のものになります。

  1. ヒト
  2. モノ
  3. カネ
  4. 情報
  5. 時間
  6. 知的財産

補足となりますが、ここで最も重要な経営資源は「ヒト」になります。なぜなら、唯一上記6つの経営資源を使いこなせるからです。

さて、ではこの経営資源の配分選択がなぜ必要なのでしょうか?それはどれも有限であり、常に不足しているからです。
よく選択と集中という言葉もありますが、これは経営資源をどのように選択し、どこに割りあてれば効率が良いのかと考えることもできます。

自社の経営資源はどういう状態なのか、状況なのかまずは整理をしてみてはいかがでしょうか。私もこれを知ってから、経営資源を整理するようにしました。

そうすると、計画することや、設定するロードマップのリアリティも増し、絵空事だったものから、説得力のあるものが高い確率で準備できるようになりました。
加えて、自社の経営資源を把握することで、補強が必要な箇所、他社にヘルプしてもらう箇所、経営資源としての自社の強み、弱みなども整理でき、踏まえた上での行動ができるようになりました。

ここまでくると、「目的」も定まり、経営資源の状態も整理され、計画する事業にはどの程度の投資が可能なのかも見えてきます。
そして具体的にどういった投資の方向性をするのかを定めることそのものが「戦略」として定義できることになります。

戦略と戦術の違い

今回は、最後に戦略と戦術の違いについても整理しておきます。

上記の通り、目的・目標を定め、戦略についてもおおよそ準備が整ってきました。そして戦術です。
戦術は、具体的な手段や方法となります。

例えるならば、

目的:日本で有名な山に登る
戦略:弊社の5人チームで、1ヶ月後に富士山に登る
戦術:具体的に服装や道具をどのように揃え、どのようなルールで、何時からどういうペースで登るのか。そのための登山練習はどのようにするのか

という感じでしょうか。
戦略である程度の資源と方向性を定め、戦術としてより具体的な準備・計画を実行していくのです。例えば目的は変わらずとも、戦略が、「3人チームで来週高尾山に登る」と変わるかもしれません。
その際は、戦術も適切に改め、実行に移していくのです。

ここで重要となるのが、やはり戦略です。
目的や戦術を完璧にしたとしても、構成するチーム人数が不足していたり、そもそも登るべき山が違っていたりすると目も当てられません。

自分としては精度の高い事業企画が準備できたとしても、なぜか受け入れてもらえない。なぜか反応が悪いといったことにもなってしまいます。

戦略がブレていなければ、その土俵で事業企画の精度をあげるだけとなりますので、建設的な事業計画策定が可能となるでしょう。

 

まとめ:戦略とは何か

今回は、戦略について下記の通り整理しました。

・戦略とは「目的」を達成するための資源配分選択のこと
・戦略が必要な理由は、達成すべき「目的」があり、常に資源が不足しているから
・戦略と戦術の違い

事業企画の作成を急ぐあまり、戦略を正しく踏まえなければ、事業企画策定の効率が悪くなるかもしれません。
しっかりとステークホルダーと事業企画の目的に加え、その事業が必要となる戦略を確認することが、実は近道となることでしょう。
そもそも戦略から検討されてないということがわかれば、しっかり定義し直すことから始めることをオススメします。

<参考リンク>
事業計画書とは何か。概要と作成メリット

強靭な事業戦略を確立するフレームワーク、バリュー・チェーン分析

徹底解説!ステップでわかる事業計画書の作り方

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