個人で起業したら、誰かがあなたの行動を管理してくれるわけではありません。すべて自分の責任で、自分自身や部下、ビジネスパートナーをマネジメントしなければなりません。セルフマネジメントを身に着けることができれば、高額な報酬で経営コンサルタントを雇わなくても、自分で成果を作り出すことができるようになります。
そこで今回は、起業家なら誰でも身に着けておきたい、セルフマネジメントのポイントをご紹介していきます。
マネジメントの定義とは
マネジメントが大切であることは、何となくイメージできるかもしれません。しかし、セルフマネジメントを考えたときに、マネジメントという言葉の定義が曖昧では、具体的に何をすればいいのか明確になりません。
マネジメントとは、管理でしょうか?計画でしょうか?様々な意見があると思いますが、ここでの定義を揃えておくべきです。ドラッガーの言葉を借りれば、マネジメントとは「組織で成果を挙げること」です。組織とは、個人にも置き換えられます。ここでは、新たな成果を作り出す、今ある成果をアップさせることをマネジメントと定義します。
セルフマネジメント3つのポイント
- 顧客は誰なのかを明確にする
- 顧客の成果は何なのかを明確にする
- 成果を何で測るのか明確にする
セルフマネジメントで大切なポイントは上記の3つです。それぞれ、何をどのように明確にしていくのかご紹介していきます。
1.顧客は誰なのかを明確にする
起業した自分のビジネスにおいて、どのような人がターゲットになるのか、市場を明確にしておきます。例えば接骨院であれば、健康保険の適用になる捻挫や打撲など急性的な怪我をした人を対象とするのか、健康保険の適用にならない肩こりなど慢性的な症状を抱えている人を対象とするのか、どちらを選ぶかで戦略が大きく変わってきます。
前者であれば、最先端の医療機器をアピールしていくべきかもしれませんし、後者であれば、安さをアピールしていくべきかもしれません。いずれにせよ、自分の顧客が明確になっていることで、属性にあった集客方法を見つけることが出来るのです。
2.顧客の成果は何なのかを明確にする
起業したビジネスが成長するためには、いかに顧客に役立つビジネスであるかが重要です。例えばトレーニングジムであれば、顧客の成果としては、体重が落ちた、体脂肪率が下がった、ボディビルの大会で入賞したなどが顧客の成果にあたります。顧客の成果をしっかり把握しておくことで、顧客に喜ばれながら勝手にビジネスが成長していくモデルを作り上げることが出来ます。逆に顧客の成果がわかっていないと、経営側の自己満足でしかないサービスを提供し続けることになるので、顧客の満足度も高められずにビジネスが衰退してしまいます。
3.成果を何で測るのか明確にする
成果を測る基準が明確でないと、ビジネスが上手くいっているのか判断することが出来ません。例えば先ほどのトレーニングジムで言えば、月額会員の継続率や、新規会員の集客数などで測ることが出来ます。成果を測る基準を決めておけば、数字が下がっていればビジネスが衰退していて、数字が上がっていればビジネスが成長していると一目で判断することが出来ます。一部の顧客に対して価値を提供出来ていても、ビジネス全体として成長していなければ存続することは出来ません。
まとめ
起業家がコンサルタントにも頼らず、自らを客観的に見ながらビジネスを成長させていくには、セルフマネジメントが重要です。セルフマネジメントの正しいやり方を身に着け、成果を挙げることができれば、そのやり方を他の起業家に伝えるという新たなビジネスモデルにも繋げることが出来ます。起業家として成功するためにも、参考にしてみてくださいね。
<参考リンク>
・マーケティング無くして、ビジネスでの成功は無い ~マーケティング・オートメーション~前編~